価値と価格
ブツブツ言いますw
今年は渓流釣り再開しようと思ってるんですよね~。
平衡感覚を失うという内耳の病気を患ってから、行く事を諦めていました。距離感がつかめない、真っ直ぐ歩けない、時々フラッとする・・・なんて後遺症が数年ありましたので・・ギリギリの世界に足を踏み入れる事を躊躇してたんですよね~。
ただ、もう完治したと思われますので、再チャレンジの年になればイイな~と思って何となく準備してます。まだ寒い時期ですので、泳いだり飛び込んだり崖から落ちたり・・・できませんし~セコいルアーで拾い釣りするスタイルが中心になると思うので、焦って行く事も無いっすよね~。
別に食べる事が目的じゃないっすから。
とまあ、そんな感じで釣りするのに必須なラインを買ってきました。
僕これ好きなんですよ~。シーガーR18の青いヤツ。
お値段は定価¥2000円税別とちょっとお高いやつなんですが、強度としなやかさやら色んな事に納得しております。
で、ですよ。
どこで買うかですよ。メーカーと商品名がはっきりしていれば一番安い所で買うのが当たり前でしょう。
問屋さんとのコネクションも有るんで、仕入れようと思ったら仕入れられるんですが1LOTが10個とかあるし、何よりAmazonで買うほうが卸値より安い。
まじです。
元小売店が言うのでアレですけど・・。
例えば60%の仕入れ値で1LOT・10個で仕入れて店頭に陳列する。
原価がペイできるのは6個を「定価」で売った時。
そこから先にショバ代(家賃)、人件費、光熱費が償却されて、その後に利益が発生します。
ですから、実際の利益は2000円定価で8個とか売った先の定価の2個分位かな~って感じになります。
マジでこんな感じになりますが、釣具業界は馬鹿なので定価で売るなんて事はありません。2割引き以上は当たり前ですので、実際に残る2割の利益分を最初から引いてますので10個全部売った所で利益は実質ゼロ円となります。
ですから、個人の釣具店さんとかプロショップ的なお店はドンドン減ってきていますよね。利益率が高いとされる針や糸でもこの有様ですから。
仕入値が高いルアーや、竿、リールなんて在庫して売ってもなんの利益にもなりません。
じゃあ、通販で激安で売ってるのは何故か!という話っすよ。
理由は簡単。
安売りしている通販業者=問屋だからっすよ。
卸値とか、それよりチョット安い値段で問屋自身がネットで業販価格で売るんですよ。マジで。
そうなれば、小売店はやってられんって話になって、仕入れなくなくなって・・問屋も売り上げが下がりますから、数字を稼ぐ為に自身がもっと投げ売りをする。
そんなアホ丸出しな世界になっているのですよ。
で、Amazonさんね。
多分、日本一釣具を売ってる釣具店?でしょうね。
Amazonさんは価格にシビアですから、どっから仕入れてるのか知らないですけどブッチギリで安かったりします。問屋さんも真似できない程ね。
そうなると、定価なんかもう有って無いような世界になってAmazonが付けている価格こそが、その商品の価値となるんですよね~。しかも送料無料で。
そうなるとメーカーが設定している「定価」の意味はどうでしょう。
例えば写真の¥2000のラインは¥2000円で売る価値があるから¥2000円と設定していると思います。
でも実際の価値のお値段は¥1000円。1000円でこの性能だから、すごくゴキゲンだぜ!って事になります。
メーカーが頑張って開発・製造しても、廉売を認可している限り、その努力も半分となり自身が主張する¥2000の価値など全く無い商品になるんです。
小売店はナンボで仕入れた商品をナンボで売ろうが自由です。
ただ、商品の価値を小売価格で評価してしまうんですよね。
作り手(メーカー)がその商品価値を正当にユーザー様に理解して頂くには自分自身が定価でユーザーに直接お届けすれば全部解決。
激安で問屋や大手ECに流す位なら、その値引き分を流通コストに乗せてユーザー様に直接お届けすれば良いと思うんですけどね~。
良い商品を作って、万全のサービスで、そしてユーザー様に納得して頂く。
それが生き残る道だと思うのですが。
適当に作って、バーンと投げうって、あとは「知らん」。で自社の商品価値が上がって行くとは到底思えません。
直販が増えれば、メーカーの利益も増える。
そうしたら、もっと良い商品が作れる。
そして価値ある良い商品で、もっとユーザー様に喜んでもらえる。
工場長の真面目な独り言でした。
上記のように思っておりますので、更に皆様に喜んで頂けるように精進しております。
手間暇かけすぎで儲かってませんけどねww